キラキラ光る変奏曲

支配者というのはある意味私がこの世の中で最も嫌っているものに例えると、それは「青虫の幼虫」のようなものなのかもしれません。

(青虫の幼虫が好きな人はすみません)

ここで気づきましたが、「青虫」も「幼虫」も一緒やないかい！ってね。

だけど、私は心に言われたことを曲げて書くとおかしなことになることを知っているので、このまま話を進めます。

ところで、私がなぜ青虫の幼虫が嫌いなのかは自分でも分かっていません。

ただ、何となく「ウネウネしていて気持ち悪い！」と思うわけなのです。

だけど正確に「〇〇があったから嫌い！気持ち悪い！」というのではなく、恐らく何の害も与えられなかったのに「見た目が嫌い！」となっていて、青虫にとっては理不尽極まりないのかもしれませんね。

だけど青虫はそんな私の気持ちを知らないので、のうのうと道端にいたりします。

道端にいるのを見つけると、私は「ウワ！」と声を出して避けて通りたくなります。

目線は細めてなるべく見ないようにします。

同じ理由でミミズも苦手ですね。

なるべく視界に入れたくないですもん。

このように、たぶん何かされたわけではないのに「嫌い！」というのは、皆さんがゴキブリを嫌い！と思う心理と似ているのかもしれませんね。

私はゴキブリは平気なタイプです。

でも、ヤモリはダメです。ぬめぬめしているので…。

そうやって自分の「好き／嫌い」を知っていくことで、私は自分の存在を確立していくような気持ちになれます。

「あれが好きなのが私。これが嫌いなのが私。だから私は人と違うのだ！」と、そうやって人と他人との区別をつけていくのです。

では、何が青虫と支配者とが似ているのかって、全然ピンと来ないので、もう心に直接聞いちゃいます。

「心よ、青虫の幼虫と支配者が似ているってどういうこと？」と。

そうすると心は「そうですね、どちらもあなたが目を背けたくなるようなことを見せてきます」。

トンチかい！

で、「心よ、その目を背けたくなるものというのは、両者共通しているものなのですか？」と聞いてみると、すると心は「そうですね、青虫の幼虫もあなたの母親も(母親が支配者だって言っちゃうんだ！)あなたが嫌がることを意識してやっているわけではないけれど、結果的にあなたが避けて通る道に行くことになる」と言ってきます。

連想ゲームかよ！と思います。

では、それと今日のタイトルがどう関係あるのかを心に聞いてみると、心は「そうだね、きらきら星変奏曲ってあなたは嫌いだったね。なぜだか覚えている？」と私に聞いてきます。

私はその理由を覚えていないけれど、なぜだか『きらきら星変奏曲』は苦手で聞きたくありませんでした。

多分、意識で考えると「ダサい曲」と思っていて、それは幼稚園とか保育園で習った幼い子の弾く曲、というイメージがあったからか敬遠していたのでしょう。

(とても失礼なことを言っています)

それは頭の中だけのイメージで、実際『きらきら星変奏曲』で嫌な思いをしたことがありません。

だけど、最初についた「イメージ」というのは後々まで残っていて、それが「母親は絶対的に正しい存在」だと私の中で染みついてしまったのです。

だから今さら「嫌いになろう」とか「好きになろう」とかではなく、ただただ「母親」という存在に「私がなろう」と思った時に、私は強烈に不快感を覚えるのです。

なぜならそこには、私が抱えてきた「母親」のイメージというものが存在していて、それは大人になった今でも覆すことができない大きなものだからです。

だから私は心にたずねて、毎日を過ごしています。

心は、私が望むことを答えているようで、私は無意識の内にそれを望んでいる自分に気づくことができるのです。

だから私は、あえて心にたずねるのです。

「心よ、私が幸せに生きるためのヒントをちょーだい」と。

そうすると心は「そうだね、もしヒントが欲しかったら、あなたは毎晩見る夢の中で最も印象的だった夢を思い出してごらん。そこにヒントが隠されているよ」と言ってきます。

私は即座に一番の悪夢を思い出したのですが、それは母校の中学校の屋上から飛び降りて死ぬ夢でした。

校舎は真っ白のコンクリートで、空も真っ白で、そして地面も私の服も全て真っ白でした。

そして私は屋上から飛び降りると、痛みで飛び起きたのです。

「ああ、生きていて良かった」と思う代わりに、「ああ、今日も生きたまま目が覚めてしまった」と何度思ったことか。

そうして、私は今の今まで忘れていたこの最悪な悪夢を思い出したわけなのですが、それと「幸せに生きるヒント」がどう関係あるのか？