お母さんに謝らないと。
私の一番古い記憶の中で「母親に謝る記憶」というのがあります。
何が原因だったのかは分からないのですが、祖母に手を引かれて「お母さんに謝りに行こう」と玄関を出るのです。
玄関を出ると、近所のマルチーズを外で飼っているお家の前で、母親と妹が楽しそうに喋っています。
私は祖母に言われた通り「ごめんなさい」というけれど、母親は泣いているのか怒っているのか私には分かりません。
私は、祖母のことが好きでした。
だけど、次第に「私の味方をしてくれない祖母」に嫌悪感を抱くようにもなりました。
私はただ、自分の味方が欲しかっただけなのかもしれない。
もし今、あの頃に戻ったら、私は自分に何を言うだろうかと考えます。
私はきっと、あの頃の自分を見た時に「何か悪いところはなかったか?」「改善できる箇所はないか?」と探し出そうとするでしょう。
祖母は認知症になりました。
その前にリウマチになったり、鬱病になったり。
私は後を追いかけるように鬱病になり、ヘルニアになり、遺伝子の影響か分からないけれど、私もリウマチ因子が通常より高かったりします。
私は、家族が大嫌いでした。
そもそも会話がない家族だし、私は「いらない子」だとずっと思っていました。
私は外に居場所を探しに行ったのかもしれないし、そうではないのかもしれない。
母親から何度か手紙をもらったことがあります。
その手紙はすぐには読めず、10年後に読んだりしていました。
誰かに干渉されるのが怖かった。
なぜなら、そこに母親の影を見てしまうから。
私が裏切ったり泣かせてしまったりした母親は、もう私の味方ではなく他の誰かの元へ行って私を悪者にするのだと、本気で思っていました。
もしこの世にタイムマシンがあるのなら、私はまずこの世に生まれてこなかったことを選択するのかもしれない。
それぐらい世の中を憎んで、家族を恨んで、自分自身を責めて生きてきました。
「私は非難されて当然の存在」だと、自分で自分を戒めるのです。
ある日、私は母親と大喧嘩しました。
その時にはからずとも、「私と母親は似てるんだから!」と泣き叫びました。
私は当時、母親より父親に似ていると思っていましたし、母親も全く自覚はありませんでした。
だけど、ヒステリックに叫ぶところやすぐ泣くところは母親に似ていると思っていたのです。
私は、自分が家族の一員じゃないと思っていたけれど、その気持ちの裏側にあるのは「誰よりも家族の血を濃く受け継いでいる」ということだったのかもしれない。
「意識以外が無意識」だとして、私が考える「ドット」は「母親は私を嫌っている」。
だけど「ドット以外が無意識」だから、「母親が私を嫌っている以外は無意識が働いている」と考えると、ますます母親に似てきている自分が見えてきます。
私は、自分が母親に似ていることを認めたくなかった。
なぜなら「母親は妹のもの」と思っていたから。
どこに行くにも何をするにも、妹は母親を選び、私は「お父さんが良いよね」という暗黙の了解。
だいたい今日のブログは初っ端から書いててキツかったけど、あかん、普通に気持ち悪い思いが自分の中に広がっていきます。
確かに遺伝的に、私は長女なので父親の血を受け継いでいます。
私は自分では父親の呪いにかかっていると思っていた。
だけど、本当に認めたくなかったのは、私は「家族の誰とも似ていない」ということだったのかもしれない。
自分で書いていて混乱してきたので、心に聞いてみます。
「心よ、私が家族の誰とも似ていないってどういうこと?」と聞くと、心は「それはあなたが思っている以上に家族との血が濃いと、あなたの中で何か問題がない限りは、あなたの中で家族が生き続ける」と言ってきます。
「心よ、もう少し分かりやすく説明して」というと、心は「私はあなたが家族を恨んでいるようには見えません。なぜなら、あなたは自分の中で消化されつつあるから。家族の背後にある無意識の存在を信じて、家族はあなたが思うほど敵ではない」
(ものすごく文字を打つのに抵抗があるのは、何故なんだろう)
「心よ、家族を恨んでいる私とは何ですか?」と聞いてみると、心は「それはあなたが作り出した幻想です。心はあなたの望む方へと導くために、あなたの中に作り出されたその幻想を解く術を教えます」
「心よ、その幻想を解くと私はどうなるのですか?」と聞くと、心は「それはあなたが自由に羽ばたける足枷を外した時のように、あなたが誰かのしがらみから解放されたら、純粋無垢な自分自身の能力を信頼出来るでしょう」と言ってきます。
なんか心の声がしっくりと来ないんです。
「心よ、それはどうしてですか?」と聞くと、心は「あなたが信じたいものだけがこの世の全てではなくて、あなたが信じられないものがこの世の真理」とか言ってきます。
なんか心にディスられてる気分です(笑)
支配に邪魔されてるのかなあ?とも思うのですが、心は「そんなことはない。あなたは支配から解放された時に一番やりたいことをやりなさい」と言ってくる。
「心よ、私がやりたいことって何?」と聞いてみると、心は「それはあなたが母親に嫉妬されること」と言ってくるのです。