無意識と私と羊雲に乗って

催眠療法と無意識さんに魅せられた人。

闇があったら光がある

今週のお題「人生変わった瞬間」

 

私の人生が変わった瞬間というのは実は何度も経験していて、そのひとつが「両親の元を離れて家を出た」ことですね。

 

私の中で、自分が自活して生活できる自信が全くなかったのです。

だから親元を離れて一人で暮らす自信もなければ、誰かに頼らずに一人で生活する術も自分にはないと思っていました。

 

私は家を出るまで自分で料理を作ることはおろか、掃除も洗濯も母親任せだったのです。

むしろキッチンや掃除用具を引っ張り出すと母親が怒るので、私は家の中の何もいじれなかったのです。

 

そんな私が、母親との大ゲンカをキッカケに家を出て初めて見た世界は、優しくもあり厳しくもあったのです。

 

当時はすぐに彼氏の家に転がり込んだので、どちらかというと親代わりを彼氏がしてくれていました。

 

だけど、私は電子レンジの使い方も知らなかった。

 

そんな世間知らずな私にマウントを取ってくるかのように彼氏は横柄な態度になっていき、私たちはやがて何回目かの別れを経験した。

 

私が家を出て気づいたことは、たくさんありました。

 

たとえば、私は意外と料理が好きだということ。

また、いつも母親の手料理を食べていたけれど、自分で作った方が美味しい料理もあったこと。

 

私は意外と掃除や洗濯が得意だったこと。

実家にいる時はいつも足の踏み場がなく、「片づけなさい!」と怒られたりしていました。

 

だけど、一人暮らしの夜が本当に怖くて、当時の彼氏(先程の彼氏とは別の)も怖い話が大好きで、私は夜に全く眠れることが出来なかったのです。

なぜなら、部屋のいたるところから視線を感じたり、何か見えないものを見てしまったりするのが恐ろしかったから。

 

私は人生で初めて“一人”を経験して、そしてその怖さを体験したのです。

 

家に帰っても誰もいない。

ただいまと言っても答えてくれる存在やぬくもりがない。

私は一体誰のために生きてるのだろうか…とそんな寂しさを毎日抱えていたのです。

 

だけど、私には、今からでは考えられないほど大勢の友達がいました。

たくさんの友達と繋がっているのに感じるこの寂しさはなんだろう?と思った時に、毎晩強烈に胃が痛くなるのです。

 

それは意識的に考えると「タバコの吸い過ぎ」であるとか「ご飯を食べなさ過ぎ」であるとか、そんなことを思うのだけれど、当時の私は常に何かに怒っていたのです。

 

それで何度も胃カメラを飲んで確かめるけれど、そこにはピロリ菌はおろか、何の問題もないキレイな胃なのです。

 

だから私は「自分には問題ない」と思って毎日を過ごしていたんだけれど、やっぱり胃は痛いし、毎日毎日不安と罪悪感で押しつぶされそうだし、自分が何に怯えていて何に怒っているのかが全く見当つかなかったんです。

 

私は当時、仕事が全く上手く行かず、会社に盾をついてはクビになり、上手く人間関係を構築できないので、家に帰った後のストレスが半端なくて夜中を過ぎても眠れなくて、いつも眠るのは明け方過ぎでした。

 

そんな生活を送っていたから慢性的に寝不足で、寝不足を解消するために休日に夕方まで寝る生活をすると夜にまた眠れなくなって、しかもその不安感も大きくなっていくものだから、どんどんどんどん私はやりたいことが出来ずに、母親への罪悪感と未来への恐怖感で押しつぶされそうになっていったのです。

 

新しく出来る彼氏に当たるか、自殺未遂をするか、浮気をされるか…そんな同棲生活を繰り返し、私は自分の居場所をさらになくしていったのです。

 

そんなふうに常に自分の息苦しさから解放されたいのに、心理学を勉強しても、本を読んでもネットで鬱病について調べても、私の息苦しさがなくなることはありませんでした。

 

だから私は一生あのまま苦しいのだと思っていて、現在のように心に凪が訪れることなどもう死ぬまでないのだと信じていました。

 

転機は、ある日本屋に行った時に見つけた、一冊の分厚い緑の表紙の本です。

大嶋信頼先生の『それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも?』というタイトルの本です。

 

私は、この本に出会ったことで、大きく人生が変わりました。

 

今までどの心理学書を読んでも解決しなかった胸の苦しさや罪悪感の正体が、この本に書いてあったのです。

 

私はこの本の内容を一度で理解したわけではないです。

一度目を読んだ後には「私にはトラウマがあるかもしれない」と思ったけれど、カウンセリングを受けるほど重症ではないと思っていたんですね。

 

だから、読んでも「〇〇の恐怖」を特定することもせず、ただちょっと心の仕組みが分かっただけだったんです。

 

だけど数年後にもう一度、この本と真剣に真面目に向き合ってきた時に、ちゃんと最初の一ページ目から読むと、確実に自分の心が穏やかになり癒されていくのを感じたのです。

 

私は、本を1ページ目から読まない人でした。

だけど大嶋先生の本は催眠スクリプトになっているから…と思って最初のページから読む習慣が出来て、そうすると大嶋先生以外の他の本も1ページ目から読むようになったのです。

 

私がこの本と出会ったとこで起こった変化は「自分にトラウマがある」と認めてカウンセリングを受けたら、とても楽に生きられるようになったこと。

 

そうしてもう一つの変化は、それまで自分の身体感覚を感じることが出来なかったのに―――たとえば自分がトイレに行きたいタイミングも分からなかったし、お腹が空く不快感というのも知らなかった―――自分が今「お腹が空いている!」とか「トイレに行きたい!」といったことを自覚できるようになったことです。

 

私は恐らく「解離」している人でした。

自分の感覚を適切に感じることが出来ずに、誰かの感覚で生きてきた共依存だったのかもしれない。

 

そうやってひとつずつ自分の感覚に気づいていくことが出来ると、今度は自分が「何を求めていて、何に不快感を感じるのか」ということも分かってきた。

 

私は子供の頃から「好き嫌いがない子供」で通っていた。

パセリも食べるし、ニンジンの食べる。

 

だけど、自分の感覚を取り戻した時に、食べ物の好き嫌いができたことには驚いた。

 

きっと母親の感覚で「好き嫌いがあってはいけない」と思っていたのでしょう。

 

そうやって好きなもの嫌いなものがハッキリしてくると、次第に私は生きやすくなってくる。

呼吸がしやすくなって、体の怠さも取れていく。

 

そうしたら今度は、常にむくんでパンパンだった顔のむくみが取れてシュッ!とした輪郭になれたのです。

 

すうと今度は美容に力を入れるのが楽しくなり、だんだんとオシャレに磨きがかかり、美しく変身していく自分を大好きになっていくのです。

 

私は、自分のことが大嫌いでした。

醜いし、自立していなくて何も自分一人の力で成し遂げられないし、いつも母親の影に隠れて子供のままの精神状態でした。

 

だけど、自分の中の母親を捨ててみた時に「あ、私はこんなことが得意だったんだ!」「こんなことをしたかったんだ!」というのがたくさん出てきたのです。

 

だから、世の中のみんなに「母親を捨てろ」とは言わないですが、もし今あなたが苦しい思いをしているのならば、一歩踏み出す勇気に大嶋先生の著書は如何でしょうか?

 

私の一番のオススメはやはり『トラウマちゃんの本』ですが、それ以外にもたくさん素晴らしい本を書かれています。

 

あなたの人生を変える時のお供に、ぜひ。

 

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私の人生と視点、考え方を変えた一冊。

「〇〇の恐怖」×7回唱えるという、大嶋先生独自のトラウマ治療法が載っています。

 

難しいかもしれませんが、きちんと読み込むと、これだけでかなり生きやすくなるのかもしれません。

 

せっかくなのでもう一冊オススメさせていただきます。

 

大嶋信頼先生のモーニングルーティンの本。

私はこれで寝起きが楽しみになったのと、それからこの本にはたくさんの毎日簡単に実践できるノウハウが載ってます。

 

短時間で「自分軸」に戻して楽に生きる方法を試してみましょう!